介護支援の「トモニンマーク」

さらにレベルアップした「プラチナくるみんマーク企業」も同じようにHPで無料公開されています。厚労省もページの中で「学生・求職者の方は、企業研究の指標の一つとしてもご活用ください」と呼びかけています。

なお、厚労省運営の「一般事業主行動計画」では、企業名を打ち込めば両立支援のための取り組み内容や計画を見ることができます。

厚労省は、仕事と介護の両立を目指す企業も応援しています。

「両立支援のひろば」では「企業が介護離職を未然に防止するため、仕事と介護を両立できる職場環境の整備促進に取り組むことを示すシンボルマーク」を「トモニン」マークとしています。

残念ながら、2022年10月末時点では取得企業の一覧が公表されていません。それでも、一つの目安としてあなたを助けてくれるでしょう。

公園で車椅子を持つ若いアジアの女性と老人の男性
写真=iStock.com/itakayuki
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子育てや介護を志望理由として話してはいけない

ただし、こうした企業に転職を希望する際は、子育てや介護を志望理由として話さないでください。この制度を利用するために入社するのかと勘繰られるからです。

すでに述べたように、「子育てや介護をしている人、大歓迎です!」と両手を広げられる企業は、そう多くはないのが実態です。

本音は胸の中にしまい、「この企業なら打ち明けてもいい」とあなたが認めた時にだけ話してください。もしくは内定後にお話することをお勧めします。

基本スタンスは、「制度を利用する側ではなく、私も子育てや介護を両立する会社を作る側でいたい」という、貢献する意識を見せることです。「制度に乗っかろう」という消費者の意識は、必ず見抜かれます。

ともあれ、国は子育てや介護を応援していますし、そうした企業が着実に増えていることも事実です。

「仕事に専念できなくてすいません」と後ろめたく思う必要はまったくないのです。