※本稿は、佐野創太『ゼロストレス転職 99%がやらない「内定の近道」』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。
転職エージェントで「信頼していい人」「距離を置くべき人」
誰も使っていない、転職エージェントの使い方のテクニックを紹介します。あなたを担当する転職エージェントが、あなたの「パートナーとして相応しいか」を見抜くのです。
転職エージェントへのシンプルな質問で、「信頼していいエージェント」と「距離を置くべきエージェント」を炙り出すことができます。
それは、「誰からヒアリングしてこの求人票を作りましたか?」という質問です。
次の図(図表1)を見てください。転職エージェントのレベルは「誰にヒアリングしているか」の4階層でレベル分けできます。
レベル1~4までヒアリングしていたら、その転職エージェントはあなたのパートナーとして相応しい人物です。少なくとも「その求人に関しては」正確な情報を持っていると判断できます。あなたのさまざまな質問や疑問に的確に答えてくれるでしょう。
「現場の社員は何と言っていましたか?」
ところで、図で記したレベル1と2両方の情報が求人票に入っているかどうか、これだけは転職エージェントにあなた自身も確かめてください。どんなに優良企業と評判でも、志望度が高くても、です。
なぜなら、その企業が人事と現場の連携が取れているかがわかる指標となるからです。人事と現場の連携がよく取れた企業の求人票には、人数やチーム構成、詳しい業務内容などが書いてあります。
一方で、連携が拙い企業の求人票には「●●の経験年数5年以上」「●●に関わる一連の業務」などざっくりした応募要件や仕事内容しか書かれていません。つまり、「求人票と実際の職場が全然違う危険性」があるのです。
本来は、こうした人事と現場の情報格差を埋めるために、目利きの転職エージェントは人事だけでなく現場にヒアリングをかけるのです。現場の社員は、その仕事の実態や平均的な待遇(実際の残業時間や有休取得のしやすさなど)を知っていますから。
あなたから、転職エージェントに「求人票にはこう書かれていますが、現場の社員は何と言っていましたか?」などと質問してみてください。
すると、目利きの転職エージェントは、「求人票にはこう書いていますけど、実際には~」といった「文字で読んでもイメージしにくい会社の本当の姿」を教えてくれます。質問に答えられない転職エージェントの実力は推して知るべし、です。