一度見直しを行えば効果が継続する
家計の節約において、非常に効果が高いのは保険料やスマートフォンの通信費、動画配信サービスの料金といった固定費の削減です。こうした固定費は一度見直しを行ってムダな出費をカットすれば、その効果が継続します。浮いたお金を投資にまわして資産形成を行ったり、貯蓄をして将来のリスクに備えれば、家計はとても助かります。ですが、固定費は「毎月何にいくら払っているのか」ということをしっかり把握している方がとても少なく、毎月ムダなお金を払い続けている方が少なくありません。このムダを徹底的に削減すれば、4人家族で年間に30万〜50万円程度の固定費をカットすることも不可能ではありません。
……とはいっても、固定費をゼロにすることはできません。家計において、「毎月いくらまで使ってOKなのか?」ということを知るためには、理想の支出割合を決めることもひとつの手です。下の図は、小さなお子さんがいるご家庭の理想の支出割合の一例です。食費は収入の15%、住居費は24%……と割合が書かれていますが、ご自身の手取りに当てはめてみると、固定費の「目標額」がわかります。
もちろん価値観やライフスタイルによっても異なりますが、たとえば手取りが40万円のご家庭であれば、通信費は毎月1万2000円、保険料は毎月3万2000円におさめることをひとつの目標にしてみると、毎月の予算立てがしやすくなるでしょう。
高額な使い放題プランはムダ払いがほとんど
そして、私がFPとして3万件以上の家計を見てきたなかでもっとも「ムダ払い」の多い固定費が、スマートフォンの通信料金です。
スマートフォンは毎日使うものであるにもかかわらず、自分が毎月どれだけのデータ通信や通話を行っているか把握している方はごく少数です。
現在、大手キャリアでは月7000〜9000円前後の使い放題プランが選択肢の中心になっていますが、これを契約している方の大半はオーバースペックだと考えています。
まずはキャリアのマイページへアクセスし、直近3カ月の通信量と通話時間を確認してみてください。毎月50〜100GBほどを使っており、本当に使い放題プランが必要な方は、ごく少数ではないでしょうか。
自宅と勤務先にWi-Fiがあれば、実際に使用するデータ量は意外と少ないものです。現在はいわゆる「格安SIM」と呼ばれる事業者のプランが充実しており、低容量のプランであれば毎月1000円未満で契約できます。
もし、ほとんど通信を行っていないにもかかわらず家族4人で漫然と使い放題プランを契約していた場合、毎月のムダ払いは2万円以上になります。年間に直すと24万円となり、これをNISAやiDeCoなどで運用できれば、将来的に大きな差がつく可能性はとても高いです。
具体的な乗り換え候補としては、月3GB未満で足りる方ならNUROモバイルのVSプラン3GB(月792円)、10GB未満ならIIJmioのギガプラン10GB(月1400円)などが選択肢に入ります。外で大容量のやりとりを行うことが多い方でも、大手キャリアのオンライン専用ブランドであるahamoやLINEMOベストプランV(いずれも30GB月2970円)で事足りるでしょう。通話が多い方は、5分以内の国内通話が無料のahamo、専用アプリでの通話料が無料の楽天モバイルなどが候補に入ってきます。
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