グローバルニッチトップ企業は採用に苦戦している

隠れ優良企業である「グローバルニッチトップ企業」の探し方を知ったあなたは、同じく転職活動を始めようとしている人よりも、一歩も二歩もリードしていることでしょう。

「隠れ優良企業リスト」の人事担当者は口をそろえて「うちは地味だからな」と言います。ほとんどが、採用に苦戦しているのです。

そうした中、人事に直接アプローチすれば、たとえ表立って採用活動をしていなかったとしてもたいていの人事は会ってくれます。人事も興味があるからです。「どうやってウチを見つけたの?」と質問してくることでしょう。

そこに志望意欲が高く、強みと経験があるあなたが現れたら、間違いなく一目置かれる人物として大歓迎されるでしょう。入社初日に「救世主が現れました」なんて紹介された相談者さんもいます。

みんながやらないことで、差をつける好例です。

子育て支援の「くるみんマーク」

子育てや介護と両立したくて転職活動をする人はたくさんいらっしゃいます。相談者さんの中には、「仕事は家族を守る手段です」「面接では仕事が一番と言っていますが、本当は違います」と打ち明けてくださる方もいらっしゃいます。

育児や家事を分担する若い家族
写真=iStock.com/maroke
※写真はイメージです

私も子育てや介護がきっかけで、退職した経験を持つ一人です。

利益を追い求める会社の多くは、子育てや介護をサポートする余裕がありません。私自身、面と向かって「子育て中の人は採用しにくい」と言われたことがあります。こちらから願い下げですが、「それが会社の性質の一つ」と知る勉強になりました。

ですから、子育てや介護を両立させたい人は、応募の前段階から「両立を支援している会社」を選ぶことが必須となります。

「両立を応援している会社」を見分ける方法はシンプルです。「くるみん認定企業」を探しましょう。

「くるみんマーク」取得企業とは、「子育てサポート企業」として厚生労働大臣の認定を受けた企業です。「次世代育成支援対策推進法に基づき、一般事業主行動計画を策定した企業のうち、計画に定めた目標を達成し、一定の基準を満たした企業」を指します。厚生労働省は、くるみん認定(くるみんマーク)を受けている企業を、各都道府県ごとに2022年10月末時点で3987企業を公表しています。