上司、同僚、部下の信頼がそろわないと失格

「『因』はすべて自分にあると認め、直していこうと思う以外ない」<br><strong>SBIホールディングス 代表取締役CEO 北尾吉孝</strong>●1951年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。野村証券、ソフトバンクを経て、現職。
「『因』はすべて自分にあると認め、直していこうと思う以外ない」
SBIホールディングス 代表取締役CEO 北尾吉孝●1951年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。野村証券、ソフトバンクを経て、現職。

これは、言葉を換えて言えば部下からの信頼がないということでしょう。仕事というのは一人でできるものではないので、上司、同僚、部下、さらには取引先からの信頼がそろい踏みでなければ、上司としては失格。そもそも上司の立場にいること自体がおかしいといえます。

部下から信頼がない上司の筆頭は、手柄はすべて自分、悪いのはすべて部下というタイプです。仕事でがんばって結果を出しても、どうせいいところだけ、あいつが取るんだと思われれば、上司、部下間の信頼どころか、人間としての信用も失われてしまいます。