110番は減少傾向だが……
4月7日、全国7都府県に発令された緊急事態宣言。さらに17日、その対象地域が全国に拡大された。外出自粛要請の効果はいかほどか。
NTTドコモの分析によると、感染拡大以前との人口を比較すると、渋谷センター街(東京)では-66.8%、梅田(大阪)では-73.1%、天神(福岡)で-57.5%と、各地の主要繁華街での人口が減少しているのを確認することができる(数字は2020年4月27日午後3時時点)。
国民が外出を自粛することで、基本的には犯罪や交通事故は減少すると考えられる。実際に交番勤務の警察官に聞けば110番は減少傾向にあり、飲み会等の酔っ払いのけんかでの出動要請も明らかに減っているようだ。
しかしながら、外出自粛を逆手にとった犯罪が増える可能性がある、と警鐘を鳴らすのは弁護士法人サリュの籔之内寛弁護士だ。人々の外出が減れば、必然的に犯罪発生件数は減ると考えられる。しかし、その中で起こりやすい犯罪をランキング形式で紹介する。