いかに効率よく結果を出すか

私が住宅の営業マンだった20年前は、長時間労働が当たり前でした。会社に戻るのは夜9時過ぎ、その後も10時までお客様に電話をかけ、それから見積もりやプランの作成で、帰宅は深夜12時過ぎです。いまは、こんな働き方は許されません。短時間で効率よく結果を出す営業マンが求められています。

E メールのコンセプト
写真=iStock.com/Urupong
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では、どうやって効率化を図るのか。営業にとっては、事務処理をいかに簡略化して時間を短縮するかです。まず、やるべきことは、あらゆる文書のテンプレート化です。メールなら「いつもお世話になっております」のように必ず使う文言は、「いつ」とタイプするだけで変換されるよう、登録しておく。こうした工夫で1通につき2~3分は短縮できます。同様に、上司への報告やお客様への訪問のお礼といった使い回しが可能な文面もテンプレートにしておけば、名前や日時を入れ替えるだけですみます。

こうして午前中の早い時間に片づけてしまえば、午後は外回りにたっぷり時間が使えます。

営業中も、できることはその場でやってしまいましょう。提案書だったら、いったん持ち帰って会社で書類にして後日持参するのではなく、営業に行ったその場で、お客様と話し合いながらつくってしまうのです。