今恩返ししないでいつするんや

新型コロナウイルスの感染者が日を追うごとに増えている。2020年2月5日の時点で中国で2万人超、日本でも23人が確認されている状況。そんな中、日本は湖北省からの一部外国人の入国を拒否するなど水際対策を打つ。プレジデント誌では“爆笑王”として知られる大阪観光局長の溝畑宏氏に影響を聞いた――。

まず、日本国民や大阪府民の生活、安心・安全の最優先が大前提。そのうえで国際観光都市を目指す大阪としては、観光客も包容力を持っておもてなしをすることが必要だと思っています。

困ったときは助け合い。自分だけよければいいはアカン!
困ったときは助け合い。自分だけよければいいはアカン!

非常事態ムードが日本全体で高まっとるけど、こういうときこそ正しい知識に基づき冷静に対応せなあかん。大阪の訪日観光客のうち、中国人の割合は2018年の統計で約4割やった。中国人観光客の皆さんの観光消費が大阪の観光産業を大きく支えてくれとるわけだが、入国規制で今後団体旅行は減っていくと予想される。

でもそこでめげちゃアカンのや。19年減った韓国人観光客は復活の兆しがあるし、タイ、ベトナム、フィリピンや欧米からの観光客は増加傾向にあって、いろんな国から大阪に人が来てくれている。確かに今回の新型肺炎で大阪の観光産業もダメージを受けているが、1つの国に依存している地域と比べるとダメージはそれほど大きいとは思ってません。