専門店を集めただけの百貨店のようだ

ポータルサイト日本最大手のヤフーを展開するZホールディングス(ZHD)と通信アプリ大手のLINEが経営統合に関する基本合意書を締結したと発表した。

ZHDの川邊健太郎社長(左)とLINEの出澤剛社長(右)(2019年11月18日)。(毎日新聞社/アフロ=写真)

ZHDの親会社であるソフトバンクとLINEの親会社である韓国ネットサービス大手のNAVER社が50%ずつ出資して共同出資会社を設立し、ZHDの筆頭株主となって、その下にヤフーとLINEが完全子会社として入る統合形式で、2020年10月までの統合完了を目指すという。

サービス利用者数5000万人を超えるヤフーとユーザー数8000万人のLINEが統合すれば単純計算でもユーザーは1億人規模になり、通販や金融、SNSなどを一手に担う巨大プラットフォーム企業が誕生することになる。AI、コマース、フィンテック、O2O(オンラインtoオフライン。オンラインとオフラインを連携させたマーケティング)などの分野への投資を加速して、アメリカのGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)や中国のBAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)などの巨大グローバル企業に対抗するのが狙いだという。