受験勉強と睡眠を両立するには、何に気をつければいいのか。脳の発達と睡眠の関係を研究してきた小児科医で大学教授の成田奈緒子さんは、娘・佳奈子さんに対して、「たっぷり睡眠&深夜2時起床」をアドバイスし、見事、国公立大医学部合格に導いた。“度を越した”早寝早起き勉強法の効能とは——。

※本稿は、「プレジデントFamily 医学部進学大百科 2020完全保存版」の一部を再編集したものです。

脳の発達と睡眠の関係を研究してきた小児科医の母直伝の勉強法

難関である医学部を受験するなら、寝る間も惜しんで勉強するのが当たり前だと考えがちだ。だが、「睡眠こそ何よりも大事」と力説するのは、長年、脳の発達と睡眠の関係を研究してきた小児科医で文教大学教育学部教授の成田奈緒子先生だ。

奈緒子先生自身、子供のころから医学部受験をした学生時代を経て現在まで、早寝早起きを実践し、睡眠をとることの大切さを体験的にも理論的にも熟知している。さらに、睡眠第一で育ててきた一人娘の佳奈子さんは1浪の後、2018年、徳島大学医学部に合格。このことから奈緒子先生は自身の研究結果への自信を深めたという。

ではなぜ医学部受験生にたっぷりの睡眠が欠かせないのか。奈緒子先生によれば、理由は二つある。

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