自制の利く調和型
米トランプ政権の4人目の国家安全保障問題担当の大統領補佐官。前任のボルトン氏と比べると「地味」な印象だが、堅実な仕事ぶりに定評がある。2018年5月から人質問題担当特使を務め、トルコやイエメンで拘束された米国人解放に尽力した。スウェーデンで暴行容疑で拘束された人気ラッパーのエイサップ・ロッキー氏を釈放、帰国させてトランプ政権の株を大いに上げた。
自分より目立つ男が嫌いなトランプ氏にとって、我の強いボルトン氏は「ケミストリー(相性)があわない」。その点、オブライエン氏は共和党の伝統的強硬外交路線を重視し、中国、イランにも警戒心を忘れない一方で、自制の利く調和型。米中関係についても「トランプ大統領は香港で進行中の危機に対して目をふさぐことはない」とけん制しながら、通商協議については年内の第一段階合意への可能性を仄めかす。
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(写真=時事通信フォト)


