“親ルノー”の日産トップ人事

2018年11月、カルロス・ゴーン被告の逮捕後、混乱を続ける日産自動車が、ようやく新しい経営体制で再発進する。19年9月には役員報酬の不正受給を巡り西川廣人社長兼最高経営責任者(CEO)の突然の辞任で、ナンバー2の山内康裕代表執行役が「暫定CEO」を務めていたが、19年12月1日付で内田誠専務執行役員が社長兼CEOに昇格する。

日産自動車次期社長兼CEO 内田 誠氏(時事通信フォト=写真)

同志社大学神学部卒業後、日商岩井(現双日)入社。2003年から日産に転籍し、筆頭株主の仏ルノーとの共同購買組織などでキャリアを重ね、韓国のルノーサムスン自動車への出向や、日産の中国法人「東風汽車有限公司」の総裁など海外経験が豊富。幼少期を中東やアジアで過ごし、語学も堪能。「航空会社勤務の父親の転勤で、物心がつくころにはピラミッドの近くに住んでいた」(内田氏)。

(写真=時事通信フォト)
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