Q.目が見えづらい老親にできることは?

生活習慣改善で、目の健康を維持

目の健康のためには、できるだけ紫外線を避けてください。紫外線は、肌のしみやしわの原因になることで知られていますが、目の細胞の老化も促します。特に、日光が直接当たる角膜、目のレンズである水晶体、水晶体から通った光を受ける網膜は紫外線の影響を受けやすいことがわかっています。紫外線を大量に浴びると、加齢黄斑変性や、白内障の原因にもなります。

季節や天気に関係なく、UVカット機能のついたサングラスやメガネ、コンタクトレンズを利用したり、つばの広い帽子や日傘などを使ったりして紫外線対策をしたほうがよいでしょう。

最近はパソコンやスマホ画面から出るブルーライトをカットするメガネなどもよく見かけるようになりました。ただ、ブルーライトを避けるのが悪いということはないと思いますが、今はまだ、それがどれだけ目の健康維持に効果があるか、はっきりわかっていません。詳細な研究は、これからだと思います。

一方、スマホを利用するときの、「近くを見る」という作業そのものが目にはよくありません。人間の目はそもそも、遠くを見るようにできていて、近くを見続けるのは目に無理がかかる行為です。「スマホを見てはいけない」ということではありませんが、適度な休憩を取りながら見るようにするのがよいでしょう。

スマホだけでなく、電子書籍や紙の書籍でも、読むときの環境が大切です。特に電子機器の場合は、画面が明るいので部屋の明かりを消しても見ることはできますが、これは目によくありません。部屋を明るくして見るようにしてください。就寝前、暗くした部屋で布団に入ってスマホを長時間見るのはやめましょう。