急増していく高齢者。不安視されるのが「生きがい」の喪失だ。しかし萩本欽一氏は70歳を超えて大学入学。キャンパスライフを謳歌している。どうすれば人生の後半戦を楽しく過ごせるのか? 小池百合子東京都知事と語り合った。
欽ちゃんが大学に入学した理由
【小池】萩本さん……いや、欽ちゃんと呼んでもいいのかしら?
【萩本】もちろん。欽ちゃんと呼んでもらえたほうが僕は嬉しいんですよ。
【小池】(笑)。じゃあ、改めて、欽ちゃん。今は駒澤大学に通っていらっしゃるんですよね。
【萩本】そうです。こう見えて、大学4年生ですから。
【小池】どうして今になって大学に行こうと思ったんですか?
【萩本】70歳になって、いよいよ爺さんになってくるなと思ったとき、どういう人生を送ろうか、改めて考えたんです。年を取ったら、だんだん自分の仲間もいなくなっていくでしょ。ちょうど同じころに東日本大震災もあって、「明日会える人がいるということが、人にとっての大きな幸せなんだ」という思いを抱きましてね。
【小池】それは本当にそうですね。