「31期連続増収増益」ニトリの思わぬ誤算
家具販売大手のニトリが、2018年度の中間決算で過去最高益を記録。売上高は3016億9400万円と前年同期比6.3%増、純利益は379億5800万円で同8.3%増となった。
ニトリの強みは、製造から物流、販売まですべて自分たちでまかなう、いわば“製造物流小売り”とも言うべきスタイルにある。商品開発も、素材からメーカーと綿密に打ち合わせ、看板商品の冷感寝具「Nクール」シリーズなど、機能性の高い製品を打ち出してきた。
川上から川下まで管理することで、「お、ねだん以上。」のキャッチコピー通りにクオリティの高い商品を安く提供している。
競合するスウェーデン発祥の家具メーカーのイケアは、日本では苦戦しており、利益はほぼ出ていない。DIYの文化が根付いている欧州と違い、日本では配送から家具の組み立てまですべてやってほしいというニーズが強い。その点でもニトリは、配送・組み立てをグループ会社に一元化し、コスト管理を徹底している。