ニトリの売り上げのうち、家具は4割程度

意外に思われるかもしれないが、ニトリの売り上げのうち、家具は4割程度。あとの6割は室内装飾全般のホームファッションが占めている。家具の市場規模は1兆数千億円程度だが、ホームファッションは3兆円以上。買い替えのスパンが長い家具に対し、ホームファッションは日常的に購入するものだからだ。

この分野でニトリは圧倒的に強く、他社の追随を許さない。国内では目立った競合相手もおらず、31期続いている増収増益は、今後も伸びる公算が高いだろう。

課題を挙げるならば、やはり海外事業だ。中国に進出して4年がたち、出店数を増やしているが、計画通りには進んでいない。現在は成長の踊り場にさしかかっているが、ユニクロや資生堂などもそうした時期を乗り越えて、現在は海外で莫大な収益を上げている。ニトリも同様に成功する可能性は十分あるだろう。

(構成=衣谷 康)
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