顧客満足度調査で、業界最大手セブン-イレブンを差し置いて2年連続1位になったコンビニがある。北海道で店舗数1位の「セイコーマート」だ。店舗経営コンサルタントの佐藤昌司氏は、「原材料の調達から加工製造、物流まで、“自前主義”の徹底により、高い価格競争力を実現している」と分析する――。

セブン、ファミマ、ローソンも勝てない

「顧客満足」2年連続業界1位、北海道で店舗数1位のコンビニエンスストア――それが「セイコーマート」だ。

日本生産性本部サービス産業生産性協議会の「日本版顧客満足度指数 コンビニエンスストア部門」(2017年度)で、セイコーマートの「顧客満足」は2年連続1位となっている。なお、15年度こそセブンに譲ったものの、10~14年度の4年間も1位をキープ。最高の評価を受けるコンビニといっていいだろう。

日本生産性本部サービス産業生産性協議会「2017年度JCSI(日本版顧客満足度指数)第1回調査結果」(2017年6月20日発表)より引用

店舗数の状況はどうだろうか。3月末時点のセイコーマートの国内店舗数は1197店。規模としては、業界1位のセブン(2万286店/18年4月末現在)の5.9%に過ぎない。ファミマ(サークルK・サンクス含む、1万7205店/18年3月末現在)やローソン(1万4083店/18年3月末現在)にも、圧倒的に負けている。

だが、北海道に限ると異なる風景が見えてくる。セブン1000店、ローソン655店、ファミマ236店に対し、セイコーマートは1101店。ここではセブンを上回り、堂々の第1位だ。