何が勝ち組と負け組を分けるのか。雑誌「プレジデント」(2017年3月6日号)の特集「『働き方』全課題60」では、「超一流の仕事術 全解明」として、より成果を上げるためのノウハウを各方面のエキスパートに取材。今回は、ヒューマンテック代表取締役の濱田秀彦氏が「しらけ中高年を働かす言い方」について解説する――。

役職定年制度や専門職制度を取り入れる企業が増え、いまや「初めて持った部下が年上」という声もよく聞きます。

年上の部下の特徴は、ビジネス経験が長い者としてのプライドを持っていることです。

そんな年上の部下に対処するポイントは3つあります。1つ目は、人生の先輩としての敬意を表すこと。さん付けで呼び、敬語で話します。尊敬語、謙譲語まではよいとしても、丁寧語で話すようにしましょう。

2つ目は、管理職あるいは監督職として、役割を果たすという姿勢を持つことです。指示を出す際、気を使いすぎて回りくどくなったり、曖昧になったりすると仕事に影響が出ます。「何をいつまでにしてほしいのか」はっきりと話しましょう。

3つ目は、コーチングの手法を活用することです。進捗がよくない案件があったら「あの件どうなっていますか」「原因は何ですか」「今後どうすればよいと思いますか」「具体的にはどのように進めますか」というように問いかけて、相手が自発的に動くように仕向けます。

コーチングの手法を活用すれば、「上からものを言う」感じが和らぎますので、年上部下は素直になりやすくなります。

これら3つのポイントに加え、もうひとつ大切なことがあります。年上部下は、居場所がないと感じていることが多い。若手の指導役など、役割を与えることも有効です。

▼リスペクトしつつ指示は明確に。若手の指導役も可

濱田秀彦
ヒューマンテック代表取締役
マネジメント、コミュニケーション講師。住宅リフォーム会社、大手人材開発会社を経て、1996年に独立。著書に『上司の言い分 部下の言い分』など。