何が勝ち組と負け組を分けるのか。雑誌「プレジデント」(2017年3月6日号)の特集「『働き方』全課題60」では、「超一流の仕事術 全解明」として、より成果を上げるためのノウハウを各方面のエキスパートに取材。今回は、弁護士の外井浩志氏が「女性を敵にしないワザ」について解説する――。

セクハラとパワハラが混ぜこぜなケースも

優秀な女性社員をいかにうまくマネジメントするかは、これからの管理職には必須のスキルともいえるだろう。「女性に対するセクハラへの認識は浸透してきましたが、最近はセクハラとパワハラが混ぜこぜになったケースが散見されます」。

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こう語るのは、労働法に詳しい弁護士の外井浩志氏だ。「たとえば、男女問わず容姿や結婚、出産などに関する発言は避けるべきです。『恋人はいるの?』などのプライベートな部分は男性に対しても踏み込まないほうが無難です」。

ハラスメントというのは被害者側がどう感じたかが重要視される。

「これまで多かった女性に対するセクハラの訴訟では、被害者の発言のほうが信用度は高いと判断されてきました。少しでも疑いをもたれるような言動はするべきではありません」