睡眠を「一日のご褒美」と考えている人は、一流にはなれない。一流のビジネスパーソンは、睡眠を「投資」と捉えて、「明日のためには、どう眠ればいいか」と未来志向で考える。だからといって、ただ睡眠時間を増やせばいいわけではない。8項目のチェックリストから「一流の睡眠法」を確認していこう(全9回)。

Q.なかなか寝付けない。ぐっすり眠るにはどうしたらいいか?

A.寝酒を一杯ひっかける
B.ぬるめの風呂に入る

布団に入る絶好のタイミングとは

寝酒は寝つきをよくしますが、効果があるのは入眠するときだけです。トータルで見れば、むしろ睡眠の質を下げる悪癖といえます。

お酒を飲むと、深い眠りが減少するといわれています。また、血中アルコール濃度が下がるときに覚醒しやすくなるため、いつもより早く目が覚めることもあるでしょう。

アルコールには利尿作用があることも見逃せません。トイレが近くなり、夜中に目が覚める回数が増えます。これらの作用によって睡眠が妨げられることを考えたら、プラマイゼロどころかマイナスです。

さらに怖いのは、アルコールは耐性ができるという点です。寝酒の習慣を続けていると、最初は1杯で寝つけたものが、しだいに2杯、3杯と量が増えていきます。酒量が増えれば、ますます睡眠が妨げられて睡眠効率が悪化します。