睡眠を「一日のご褒美」と考えている人は、一流にはなれない。一流のビジネスパーソンは、睡眠を「投資」と捉えて、「明日のためには、どう眠ればいいか」と未来志向で考える。だからといって、ただ睡眠時間を増やせばいいわけではない。8項目のチェックリストから「一流の睡眠法」を確認していこう(全9回)。

Q.ランチ後に襲ってくる睡魔。どう対処すべきか

A.食事量を減らす
B.思い切って昼寝する

午後2時から襲う「トリプルパンチ」

昼食後に眠くなる理由は3つあります。

1つ目は生体リズム。人間の眠気のピークは、夜中の午前2~4時、お昼の午後2~4時の2回です。昼食後は、放っておいても自然に眠くなる“魔の時間帯”です。

2つ目は、ホルモンの問題です。ごはんを食べると、覚醒を促す「オレキシン」というホルモンの分泌が抑えられます。目を覚ます力が鈍くなれば、眠くなるのは当然です。

そして3つ目は、疲れの問題。午前中に集中して仕事をしていると、疲労を感じた体や脳が休息を求めて、眠るようにサインを出してきます。これらのトリプルパンチで昼食後に睡魔が襲ってくるわけです。残念ながら、眠気を気合で吹き飛ばすことはできません。魔の時間帯に対応した仕事のやり方をすべきです。

この時間帯に単純作業を入れるのは避けてください。デスクワークより、営業の外回りのように体を動かす仕事のほうがいい。室内で会議をやるとしても、立ってやるなどの工夫をしたいところです。