シーン別「お願い・依頼」の例文

ケース1:あえてメールで伝える

ご確認いただきやすいかと考えまして
まずはメールにてご依頼申し上げます。


POINT●メールは略儀と見る人もいる。しかし対面よりスピード面で優位であり、電話よりたくさんの情報を整理して伝えられる。その点が相手に伝わるように。

ケース2:引き受けてもらいやすく

○月○日○時までにお届けいただけますと幸いです。
ご対応いただくことは可能でしょうか。


POINT●依頼をするときに大切なのは、何をしてほしいのかを的確に伝えること。また、押しつけがましくならないために、まずは相手の意向を確認するといい。

ケース3:何が何でも口説く

この分野の第一人者である○○さんに、
ぜひともお願いできればと存じます。
なにとぞ、ご一考願えませんでしょうか。


POINT●「依頼相手の○○さんしかいない」と限定することが最大のポイント。さらに「ぜひ」「なにとぞ」で、こちらの熱意をより強調する。

ケース4:面倒ごとを頼む

今回は発注ロットが小さく
納期も短くて誠に申し訳ないのですが、
今後の継続的なお取引に~


POINT●頼みにくいお願いは回りくどくなりがち。そうしたときこそ誤解を与えない表現を心掛け簡潔に。今後のメリットを提示できるなら併記するのも有効。

ケース5:困難な事情の理解を求める

どうか事情をお察しいただき、
ご検討いただければ幸いです。


POINT●やむにやまれぬ事情を相手に理解してほしい場合、こちら側の事情を一通り説明してからこのフレーズを用いる。「事情をお汲み取りいただき」とも。

ケース6:教えを請う場合

この件についてお詳しい
○○さんのお知恵を拝借したく存じます。


POINT●「ご教示ください」でもいいが、「○○さん」と特定することによって「甘えさせていただく」というニュアンスが加わり、年配者には受けがいいことも。

平野友朗
1974年生まれ。筑波大学人間学類卒業。広告代理店勤務を経て、2004年にアイ・コミュニケーションを設立。13年には一般社団法人日本ビジネスメール協会を立ち上げ、ビジネスメールスキルの標準化に取り組む。『モノの書き方サクッとノート』(永岡書店)など著書多数。
(構成、文例作成=プレジデント編集部)
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