今や、残業するほど仕事ができないと思われる時代。限られた時間で最大の成果を出すには──。経営トップ、心臓外科医、3つ星シェフ……斯界のプロにそのテクニックを聞いた。

毎日、効率よく情報収集するには

資料を作成したり、新しいアイデアを考えるためにも、情報収集は重要な仕事だ。だが、必要以上に時間がかかってしまうという人も多いだろう。

効率的に情報収集するためにはどうしたらいいか。『ゼロ秒思考』『速さは全てを解決する』の著者で、ブレークスルーパートナーズ マネージングディレクターの赤羽雄二氏に話を聞いた。赤羽氏はマッキンゼーで14年間活躍したのち、独立。ベンチャー企業の経営支援や大企業の経営改革などを行う。本業の傍ら、7冊の書籍をわずか1年半という驚異的なペースで執筆している。

ブレークスルーパートナーズ マネージングディレクター 赤羽雄二氏

効率的な情報収集手段として、赤羽氏は次の10項目を挙げる。

(1)キュレーションツールを活用

手軽に最新情報を入手するためにも、今や必須。だが、赤羽氏は注意しながら使うべきだという。

「Gunosy 、NewsPicks、SmartNewsが3大メディアです。しかし、最近は、つい見たくなるようなタイトルの記事が大幅に増えており、どうしても釣られてしまう。単なる暇つぶしに終わらないよう、ごく短時間にしたほうがいいでしょう」

(2)Googleアラートに言葉を20~30個登録

Googleアラートはインターネット上の新着コンテンツをチェックできる機能。関心のある言葉を登録すると、毎朝関連記事が送られてくる。

「目的意識を持って情報収集をするうえで最適のツールです。ほんの数秒でキーワードを登録できます。仕事にもよりますが、少なくとも20~30の言葉を登録しておくのがおすすめ。例えば、電気自動車に関係があるとしたら、電気自動車、ハイブリッドカー、水素自動車、リチウムイオン電池、燃料電池……という感じで次々に登録します。世界の動きを把握しなければならない人は、英語でのキーワード登録と英語記事の検索設定も必須です」