(9)何でも相談できる相手を確保

「同年齢、5歳上、10歳上、5歳下、10歳下で2名ずつ、何でも相談できる相手をつくっておくことが情報収集や仕事を進めるうえでのバランス感覚を得るためにも重要だと考えています。こういう相手をつくるには、候補者を各世代で5人ずつ選び、個別に夕食に誘ってみる。より一層意気投合できる人が見つかります。その中からメールの返信の早い人を対象にするとよいと思います」

(10)アンテナを高く上げる

最後に赤羽氏は、アンテナを高く上げることの重要性を強調する。

「勉強会やセミナーに月2回くらいは参加するとよいと思います。そこで出会った鋭い方にはメールを出して食事に誘ったりすると、受けてくれることが多いものです。あと、できる限り海外の展示会、カンファレンス等にも参加するといいですね。普段から効率よい情報収集ができますし、情報収集する際にも、人より何歩も先に行くことができます」

▼誰でもすぐにできる 赤羽流「情報収集10カ条」

[1]キュレーションツールを活用
[2]Googleアラートに言葉を20~30個登録
[3]メルマガを4~5個登録
[4]Facebookなどのタイムライン活用
[5]毎朝・毎晩30分ずつ記事を読む
[6]記事は話半分で読み、裏取りも
[7]大型ディスプレイを使う
[8]ブラウザを最適化
[9]何でも相談できる相手を確保
[10]アンテナを高く上げる

ブレークスルーパートナーズ マネージングディレクター 赤羽雄二
東京大学工学部卒。小松製作所勤務を経て、スタンフォード大学大学院留学、機械工学修士、修士上級課程修了。1986年からマッキンゼー勤務を経て2002年より現職。ベンチャー経営支援、大企業の経営改革、人材育成、新事業創出などの傍ら執筆活動を続ける。

 

(Top communication=構成 的野弘路、貝塚純一、太地悠平=撮影)
【関連記事】
資料の山から「お宝情報」を見つける方法
マッキンゼー、ゴールドマンのエリートたちが行う「密かなメソッド」4
外資系コンサルも愛用! 思考を整理する「方眼ノート術」
「情報感度・分析力」を鍛える最速学習法
アイデアを商品化する8つの問い