今月から電力自由化で、電気の購入先を選択できるようになった。どこを選べば安くなるのだろうか。
東京電力の最も強力なライバルと目されるのが、東京ガス。莫大な数の顧客名簿を持ち、知名度、信頼性ともに申し分ない。ガスと電気のセット利用で電気代が安くなるほか、インターネットもあわせて利用すれば付帯サービスが無料になるサービスもある。
ソフトバンクも電気代のほか、携帯電話料金割引、電気の使用量に応じてTポイント付与などのサービスがある。
どんなケース(電気使用量など)で、どの程度の節約効果があるかは各社のホームページなどで具体例を見たり、シミュレーションしたりできるが、「シンプルに安いものを選んだほうがいい」というのが、私の考えである。
たとえば、今後、携帯電話の乗り換えを検討する必要が生じた際、電気料金のセット割が使えなくなるという縛りがあると、乗り換えがままならない。また、2年縛りなどの条件を確認せずに契約すると、切り替えの際に解約金が発生するかもしれない。
ガスについても、2017年4月の自由化を控えており、安い料金を提示する新規参入組が出てこないとも限らない。
このようなことから考えても、「セットで契約することで安くなるタイプ」より、「単品ごとに安いものを拾い集めていく」ほうが結局は安くつく、見直しもしやすい、ということになると考えられる。