では、電気はどこで契約するのが安いのか。私はガソリン小売りの東燃ゼネラルグループに注目している。

ほとんどの人が契約している従量電灯B(10~60アンペアの範囲)の場合、契約アンペア数、使用量にかかわらず、ほぼすべてのパターンで電気代が安くなる。ガス会社や通信会社のように顧客名簿がない分、料金の安さ一本で勝負しているようにみえる。一例では、電気料金が月額7900円程度(契約アンペア40A、電力使用量290kWh)の場合、年間5000円安くなるという(同社ホームページ参照)。現在は首都圏での利用を受け付けており、中部、関西にも順次、拡大予定だ。

ちなみに、新規参入組については、体力以上に契約が集まりすぎる、契約が採算ラインに達しないといった要因で経営が悪化し、値上げせざるをえないといった事態になることも考えられる。今安いからといって将来も安いとは限らないし、競争が進むことも考えられるので、携帯電話のように、一定期間内の解約ではペナルティがかかるといったルールがないか確認したい。

電気料金を下げるには、使う量を減らす方法もある。

かくいう私も電気代にはかなり悩み、改善を図ってきた。エアコンは省エネ型・大容量の機種に、トップライト(天窓)は遮熱性のカーテンで覆った。18年近く使っていた冷蔵庫も買い替えた。省エネ効果により、12年強で元がとれる計算だ。照明は約30個の電球をLEDに切り替え。当方では2年以上前にIKEAにて600円程度で購入、今のところ問題ない。

その結果、最高で月額3万5000円程度まで跳ね上がった電気代が、高い月でも2万5000円程度までに抑えられている。

冷蔵庫、照明器具、テレビ、エアコンで家庭の電気使用量の約44%を占める(省エネルギーセンター「家庭の省エネ大辞典2012年版」より)。安く買う、使う量を減らす、の両輪で電気代を見直したい。

(構成=高橋晴美)
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