クレジットカードを利用すると、利用額に応じてポイントが付与され、ギフト券や希望の商品に交換できる。1万円の利用で50ポイント(50円相当)が付与されるのが標準的で、この場合、0.5%のポイント還元率、ということになる。

どのクレジットカードでもVISAやJCBなどの国際ブランドが利用できるので、支払い機能に差異はない。だからこそ、ポイント還元率は高いに越したことがないし、得するためのカード選びにおいてもっとも重要なのは還元率といってもいい。

しかし、ここに思わぬ落とし穴がある。還元率が引き下げられる、「改悪」が行われる例があるのだ。

ここ数年、「三井住友VISAカード」「JCBオリジナルシリーズ」などのメジャーなカードが改悪されたことはない。一方で、ジャックスが発行する「リーダーズカード」(年会費無料)は、1.8%、1.5%(利用内容による)だった還元率が2015年12月から1.32%、1.1%にダウン。同じ時期、1.75%の高還元率を誇っていた「漢方スタイルクラブカード」「REX CARD」も1.5%に引き下げられた。

1.8%から1.32%に下がった場合、年間100万円の利用による還付額は、1万8000円から1万3200円に減ることになる。大幅な引き下げといっていい。

このような改悪は、カード会社の方針転換によるところも大きいので、事前に予想することは難しい。

とはいえ、還元率が1.5%程度なら、お得度は高いし、1%を超えれば十分魅力がある。改悪されても、ほかのカードより競争力があるので、引き続き利用するといいし、これより低いカードを使っている人にとってはメーンカードの候補にしてもいい水準だ。改悪は残念だが、まだ魅力あり、ということになる。