2014年の自転車による交通事故件数は、10万9269件。取り締まりの強化などによって、10年前の約19万件に比べると大幅に減少しているが、全交通事故の2割を占める状態は相変わらずだ。

自転車には、車に乗るときに必要な運転免許証、自動車損害賠償責任保険への加入義務もない。誰でも手軽に利用できるが、道路交通法上の軽車両にあたり、万一の事故では賠償責任を問われることもある。とくに近年は、自転車事故の加害者に高額な賠償責任を命じる判例も出ている。