「子供が友達にケガをさせた」「飼い犬が人を噛んだ」……そんな事態に備えて、手軽な掛け金で、かゆいところに手が届く「ミニ保険」がある。日常生活における5場面別に、いざというとき役立つ商品を紹介しよう。

子供編

子供が友達にケガをさせた、あるいは同居家族が高額な商品を壊した場合などに、損害賠償金の負担を補償してくれるのが個別賠償責任保険だ。自動車保険や損害保険、火災保険の特約として契約することもできるが、手続きの簡便さではJCBカードやセゾンカードなどクレジットカードの会員向け保険に軍配があがる。いずれも月額数百円程度で1億円までの個別賠償に対応してくれる。なお、加入時には、補償の対象が本人のみか、家族も含まれるかを確認したい。

知的障害や発達障害があると保険に加入できないケースもある。その点、ぜんち共済の「ぜんちのあんしん保険」ならば、知的障害や自閉症などの発達障害、てんかんがある人の病気やけが、賠償責任などをトータルに補償してくれる。入院や手術などの医療はもちろん、弁護士費用や物損の個人賠償などにも対応している。

友達にケガをさせた!

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表1:日常生活賠償プラン 表2:ご迷惑安心プラン(U) 表3:ぜんちのあんしん保険

商品・プラン名:日常生活賠償プラン(JCBカード JCBトッピング保険)

●月数百円で1億円まで補償

他人にケガをさせたり、デパートでうっかり高価な物を壊してしまった場合など、日常生活の賠償責任を1億円まで補償する。訴訟費用も補償の対象になる。死亡・後遺症は、交通事故の場合のみ100万円まで補償される。対象となるのは、被保険者本人と配偶者、その他の親族。月々の保険料が130円と安いのも魅力。

高額な商品を壊した!

商品・プラン名:ご迷惑安心プラン(U)(セゾンカード)

●弁護士との相談もできる

子供がボールをぶつけて他人の車を傷つけた、高額な商品を壊したなど、日常生活のちょっとした不安をカバー。加入者本人だけでなく、配偶者、生計を共にする同居の親族、別居の未婚の子供が対象となる。

専門ダイヤルで事前に予約をすると、弁護士に個人賠償責任に関する相談をすることもできる(1案件30分程度)。

発達障害の子供が物損!

商品・プラン名:ぜんちのあんしん保険(ぜんち共済)

●アスペルガー症候群なども対象

知的障害で日常生活に支障がある人や、自閉症、アスペルガー症候群などが対象。Aプラン、Bプラン、Cプランそれぞれに1、2があり、計6プラン。

Aー1プランは保険料が年間1万7000円で医療保障のほか、法律相談費用5万円まで、弁護士費用100万円まで、個人賠償責任保険1000万円まで付帯されている。

畠中 雅子(はたなか・まさこ)
ファイナンシャル プランナー。
新聞・雑誌などの保険や家計に関する執筆のほか、セミナーや講演、相談業務もしている。著書に『結婚したら知っておきたいお金のこと』などがある。
(構成=大山弘子)
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