2025年2月に、プレジデントオンラインで反響の大きかった人気記事ベスト5をお送りします。マネー部門の第5位は――。
▼第1位 定年後は「月5万円の収入」で生活できる…節税でも新NISAでもない「人生後半」にやるべき"たった一つのこと"
▼第2位 「銀行ではお金が増えない時代」は終わった…「金利のある世界」で賢い人が選ぶ"資産の置き場所"
▼第3位 「初任給30万円台」続出は"害"でしかない…日本人の賃上げがいつまでたっても実現しない根深い理由
▼第4位 4000万円でも2000万円でもない…荻原博子が「年金と別にこれだけあれば完璧」という死ぬまでに必要な金額
▼第5位 幸せに老いたいなら知るべき…92歳の評論家が「年金も貯蓄もない」80代女性に諭した「人生3つの滑り台」の怖さ
長生きは喜ばしいが
Q1)60代半ばですが、老後のお金が心配になるときがあります。
物みな値上がりし、税金の負担も増えていきます。年金で生活する多くの高齢者には、うれしくない方向に世の中は向かっているようです。
先行き不透明なうえに、80代半ばまでの老後の資金計画を立ててはみたものの、人生100年時代が現実のものになりつつあり、「あと10年以上ある。どうしよう」と思っている方も多いのではないでしょうか。
私は、子どもは一人しかいないので、あまりお金がかかりませんでした。ずっと働いていたので、経済的には恵まれていたほうだと思っています。
ところが、84歳で家を建て替えた時には、虎の子の蓄えが少なくなり、落ち込んで暗い気持ちになりました。ですから心配のお気持ちは痛いほどわかります。でも、おかげ様で娘との快適な暮らしを手に入れました、財産の使い時というのはあるのだと、前向きに考えることにしました。
年金だけで暮らせる人は多くない
昔、「私は体が弱いからそう長生きはできない」と言っていた友人でも、70代を迎えています。70代になった人は、90%くらい90歳には達するという話です。ですから覚悟を固めましょう。
とはいえ、60代の相談者さんでもあと30年以上、気の遠くなるような未来です。それなりの年金があるとしても、それだけで暮らせる人はそう多くはないでしょう。
今の日本は空前の人手不足です。60代、70代でも現役で仕事をしている方は、いっぱいいらっしゃいます。仕事を探す、あるいは続けることで収入を確保しましょう。仕事をすることで、社会参加にもつながります。うまくご自分に合う仕事にめぐり合うことができれば、気持ちも前向きになります。