学資保険が定番だが……

子どもが生まれると、親としては教育費の心配をしなければならなくなる。教育費を貯めるポイントは、できるだけ早くから積み立て始めることといわれるが、何で貯めるのがいいのだろうか。

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低解約返戻金型の終身保険への加入例

定期預金や投資信託などに加えて、保険という選択肢もある。教育費準備のための保険といえば、学資保険やこども保険が定番だ。しかし、子どもの教育費の準備のために密かに活用されているのが、「低解約返戻金型(ていかいやくへんれいきんがた)の終身保険」だ。

終身保険で教育費がまかなえるのか、と不思議だが、要はお金を貯めていって必要なときに払い戻しができる保険と考えるとわかりやすいだろう。

終身保険は、死亡保障が一生涯つくタイプの保険。人はいつか亡くなるので、必ず保険金が受け取れる。定期保険と違って掛け捨てでないため、途中で解約しても一定額の解約返戻金が戻る。すなわち、貯蓄型の保険なので、その分、保険料はかなり割高になる。

「低解約返戻金型」の終身保険とは、保障は終身なのだが、保険料を払い込んでいる期間の解約返戻金を7割程度に低く抑えることで、保険料を割安にし、払込期間終了後の解約返戻金がそれまでに払った保険料総額を上回る仕組みにした終身保険だ(図参照)。この保険を子どもの教育費の準備のために提案する代理店や保険会社が増えている。