ほかにポイントの交換率が改悪になるケースもある。
「SBIレギュラーカード」は、5000ポイントで5000円のキャッシュバックが受けられたが、15年10月以降から2000円に減額。これにより、1~1.2%だった還元率が、最大でも0.63%になるなど、大幅に悪化した。
このように還元率が1%を切るような場合には、1%を超えるカードへの切り替えを検討したい。新規獲得のために条件をよくし、ほかを睨みながら下げていく、というのはそう珍しいことではなく、それを踏まえていえば、条件のいいカードにどんどん乗り換えるスタンスでいい。
またポイントについては、長期間貯めたままにしている人がいるが、入会日から1年でポイントが消滅してしまう「VIASOカード」のように、交換できなかったポイントが有効期限を過ぎて失効するケースも少なくない。
永年無料と謳っていたはずの年会費が、「SBIレギュラーカード」のように有料になることもある。そのほか、条件付き無料(年間利用額が一定以上なら次年度無料)になったり、使わないとETCカードの年会費が有料になったりする例もある。
そもそも変更・改悪は、法的にはカード会社の自由。カードの利用明細などに記載されるが、果たして、あなたはこのようなバッドニュースにお気づきだろうか。いま一度、利用しているカードのサービス内容を点検するとともに、利用明細にざっくりとでも目をとおすことを習慣にしたい。
(構成=高橋晴美)