冷蔵庫は大型ほど節電効果大
家電&インテリアコーディネーターの戸井田園子さんによれば、節電のために効果的な家電の御三家は「LED電球・冷蔵庫・エアコン」である。2年前のプレジデント取材では「洗濯機・冷蔵庫・エアコン」だったが(2009年5月18日号)、今は洗濯機を外している。なぜだろう。
「もちろん、最近の洗濯機も年々節電は進んでいます。しかし、乾燥機能の付いた一体型の場合、多くの電力を消費しているのは、乾燥工程となります。そのため、節電を強く求めるのであれば、乾燥機能を使わないという選択がありうるからです」(戸井田さん)
代わって取り上げたのがLED電球。普及にともない安価な品物が出始めているが、それでも1個あたり約3000円とまだ高額だ。白熱灯が同約180円だから差額は2820円。しかし戸井田さんによれば、この差額は「決して高くありません」という。
というのも、LED電球の消費電力は白熱灯の約6分の1。60ワット型の白熱灯(消費電力54ワット)と同じ明るさのLED電球の消費電力はわずか9.2ワットである。1日6時間点灯したとして、年間の電気代は白熱灯が2602円、LED電球は443円。LEDのほうが1個あたり2159円も安い。
しかも白熱灯は寿命が1000時間なので、1日6時間の使用なら166日後には切れてしまう。これに対してLED電球の寿命は4万時間であり、次に取り換えるのは18年後(!)。
「もし白熱灯を使っているなら、まだ使えるものでも付け替えるべきです。ただ、いま使っているのが白熱灯でなく電球型蛍光灯なら話は別。60ワット相当の電球型蛍光灯の消費電力は10~12ワット程度なので、LEDとさほどの差はありません。切れたらLEDに換えればいいでしょう」(戸井田さん)