夏場の電力使用の半分はエアコン!

年間の電気代で約25%を占めるのが、エアコン。以下、冷蔵庫(約16%)、照明(約16%)、テレビ(約10%)と続きますが、夏場(14時)に限ればエアコンだけで50%を超すといわれています。

エアコン代をいかに抑えるかが、電気代節約の最重要課題。設定温度を1度上げるだけで約10%の節電ができます。機種や設定温度にもよりますが、1時間あたりの平均的なエアコン代は1台10円前後。毎日8時間、3カ月間使う場合、設定温度を1度上げれば一夏で720円、3度上げれば2160円の節約になります。古い機種を使っている場合、さらに効果があります。

設定温度が高くても快適に過ごす1番のポイントは、外からの日射熱を軽減すること。すだれ、グリーンカーテン、よしずなどのグッズを使って室温を上げない工夫をしましょう。

すだれは小さい物は100円ショップでも売っているので予算的には1番安上がりです。次に見た目も涼しくて近頃大人気のグリーンカーテン。ゴーヤやきゅうりなどの植物の苗は数百円で購入できますが、支柱を別途揃えたり、1日に1回は水をやるなど手間がかかります。また、つる科の植物なので1年しか使えないのが難点。よしずは1000~2000円程度からと比較的割高ですが、日射熱を遮りながら風を通すので、朝方や夕方はエアコンなしで窓を開けても涼しく過ごせます。

遮熱カーテンも強烈な日射熱を和らげますが、カーテンと窓の間に熱気がたまりやすい。やはり、窓の外で日射熱を遮るタイプがいいでしょう。

ベランダや庭へ打ち水をするのも効果的です。ただし、昼間はNG。すぐ蒸気になり、かえって熱をためやすい。日が落ちてからがベストです。

扇風機との併用も検討しましょう。扇風機の消費電力は30~50ワットほど。エアコンの600ワット前後とは桁違いなので積極活用したいところです。

置く場所はエアコンの下方がおすすめ。冷気を玉突きのように部屋の奥へ送る役目を担ってもらう。冷気が肌に当たると体感温度はぐっと下がります。