今、国際的に人民元の地位が高まっていることは確かである。私自身も数年前から手持ちの円預金の一部を人民元に切り替えている。しかし、元がまもなくドルをのみ込み、世界の基軸通貨になるといった考えには賛同できない。いくら強くなっているとはいえ、まだ自由に両替できない通貨に、そこまでの神通力はないと思う。

それでも今回、『中国元がドルと世界を飲み込む日』を取り上げたのは、元の勢いに関する議論に注目したのではなく、アフリカに対する中国の戦略をめぐる発言に目を奪われたためだ。