ダメでウザいけど人気があるやつって?
とある東大卒の上場企業経営者にこんなことを聞かれました。
「ニートたちの中にも、うまくいく人と、いかない人の、格差ってあるの?」
僕は、全員がニートの「NEET株式会社」や、就活を辞めた既卒者向けの「就活アウトロー採用」など、多数派の枠からはみ出したマニアックでひねくれた人たちの集まるコミュニティをいくつかつくっています。
そんな、一見「社会的にダメなやつ」の烙印を押された者同士のコミュニティの中でも、みんなから受けいれられて人気のあるやつと、受けいれられずに不人気なやつがいます。
面白いことに、人気のあるやつはその「ダメなやつコミュニティ」の外に出ても、やはり人気者なのです。自分の考えたサービスを使ってくれる人が増えたり、ちゃんと企業から内定をもらえたり、人気の効力はコミュニティの枠を超えていきます。
人気か不人気か。その違いを考察してみると、学歴や経歴、家柄なんかではありませんでした。そして、持っているお金や知識量の差でもありませんでした。ケチで、ズレたことばっかり言うのに人気なやつもいれば、言動はすごくまともなのに不人気なやつもいます。
それはなぜなのか。ちょっと極端な例ですが、僕たちが運営しているコミュニティの中にいる、J君の話をしようと思います。J君は、相手の話はすぐに遮り、大声で自分の話ばっかりしています。みんなで議論しようという時も、自分の話はとまりません。はっきり言って、かなり「ウザいやつ」です。しかしJ君は、不思議とコミュニティに受けいれられていて、彼なりの役割を担っています。