駐車禁止の一方通行はUターンで駐車可能

都心で駐車スペースを見つけるのは至難の業だ。しかし、元駐車監視員の松木和哉氏は、こう明かす。

「都心には、合法的に停められるのに、誰も停めていないスペースがあります。交通ルールを知っていれば、そうした場所に停め放題です」

具体的に教えてもらおう。松木氏が真っ先にあげたのは、一方通行の道路だ。

「一方通行の道路に駐車禁止の標識が出ていると、道路の両側とも駐車禁止だと考える人が多いと思います。しかし、標識が立っているのは道路の左側。つまり駐車禁止の効力が及ぶのは道路の左側だけであり、右側に停めれば駐車違反にならないのです」

ただし、これには注意点がある。一方通行の道路の右側に停めるときは、そのまま車を右側に寄せるのではなく、Uターンさせて進行方向と逆向きに停める必要がある、ということだ。なぜなら、道交法で、車両は道路の左側端に沿って停めるよう決められているから。進行方向のまま右側に停めたら道交法違反になってしまう。

また、道路の幅が狭い場合も要注意。なんとかUターンして逆向きに駐車したとしても、道路の残り幅が3.5メートル以上ないと、無余地駐車違反になる。