パーキングメーターの枠外を有効に活用
合法なのに空いているスペースはほかにもある。パーキングメーターの枠外だ。
パーキングメーターの中には、平日限定のものや時間帯限定のものがある。指定された曜日や時間帯なら、当然、車は枠内に駐車しなければならず、枠外に駐車すると違反になる。しかし、指定外の曜日や時間帯、つまり週末や夜間は事情が変わってくる。曜日や時間帯指定のパーキングメーターにも2パターンある。一つは、駐車禁止エリアのパーキングメーター。この場合はもともと駐車禁止なので、指定外の曜日や時間帯は枠内・枠外、ともに駐車できない。
一方、駐車禁止でないエリアに設置されているパーキングメーターもある。こちらの場合、指定された曜日や時間帯は枠内に停める必要があるが、それ以外の曜日や時間帯なら枠外に駐車しても違反にならない。
「枠があるとその中に停めなければいけないという心理が働くのか、週末や夜間は枠外が空いていることが多い。絶好の駐車スポットです」
駐車ルールを熟知していれば、いま紹介したようなスペースに堂々と駐車できる。ただ、駐車監視員は、法律スレスレの駐車を目の敵にする傾向があるという。
「自分たちが挑戦されているような気がして、ほかのところで違反をしていないか、躍起になって粗探しをしたくなるのです。消火栓から5メートル以内、車庫の出入り口から3メートル以内の駐車は違反ですが、裏技的な駐車をするときは、こうした細かい違反に注意したほうがいいでしょうね」
(図版作成=ライヴ・アート)