「シェアードバリュー」と日本の商道徳

先に述べたような大胆な成長目標を達成するためには、もちろんこれまでのやり方では通用しません。弊社はビジネスのしかたを変革し、お客さまはもちろんのこと、ビジネスパートナー、株主、社員、そして弊社が業務を展開するコミュニティーに対して、より多くの価値を提供していきたいと考えています。

「シェアードバリュー」という経営指針は、企業が社会的に与えるインパクトに関する考え方の一つとして、近年、企業のマネジメント層やビジネススクールで盛んに議論されているテーマです。「シェアードバリュー」の考え方では、成長を達成するためにコミュニティーに犠牲を強いる必要はありません。

「シェアードバリュー」は企業の社会的責任(CSR)のように業務の周辺にあるものでなく、その会社の事業に関する考え方の中心を成すものです。つまり、優れた企業は社会のニーズや課題を視野に精力的に業務に取り組むことによって、経済価値を生むと同時に社会にも皆で共有できる価値を創造することができるのです。

この哲学は日本に大変適していると思います。日本の商道徳には「企業は株主だけでなく、すべてのステークホルダーのための長期的価値を考慮しなければならない」という考え方があると思いますが、まさに、「シェアードバリュー」と考えを同じくするものと思います。

では、「シェアードバリュー」がメットライフと日本の生命保険業界にどのように関連するのでしょうか。