ほとんどの企業が完全に勘違いしている。企業は社員に「やる気を起こさせる」必要があるのではない。「やる気をなくさないようにする」必要があるのだ。
社員の大多数は、新しい仕事を始めるときにはかなりの情熱を持っている。しかし、約85%の企業で、彼らの士気は最初の半年が過ぎると急激に低下し、以後は下がる一方になることが、われわれの調査で明らかになった。この結果は、シロタ・サーベイ・インテリジェンス(ニューヨーク州パーチャス)が、フォーチュン1000社企業を中心とする52社の約120万人の社員を対象に2001年から04年にかけて行った調査による。
責任はマネジメントにある。社員を管理するために企業が用いる方策や手順と個々のマネジャーが部下と築く関係の両方にあるのである。
われわれの調査結果は、個々のマネジャーの行動やスタイルがこの問題をどのように助長しているか、そして、それを逆転させるためにマネジャーはどうすればよいかを示している。
働く人間が求める3つの要素
新しい仕事を始めるときに持っている情熱を社員に維持させるためには、マネジャーは働く人間の大多数が仕事に求めている3つの要素を理解し、それらの要素を満たさなくてはいけない。
●達成:自分の仕事や成果や雇用主に誇りを持つこと
●公平:敬意を払われ、賃金、諸手当、雇用の安定などの分野で公正に遇されること
●友愛:同僚と良好で実り多い関係を持つこと
社員の情熱を維持させるためには、マネジャーは3つの要素をすべて満たす必要がある。現に、これらの要素の1つが欠けている企業で働いている社員は、すべての要素がそろっている企業の社員に比べると、3分の1の情熱しか持っていない。
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