地方創生に不可欠な中小企業の活躍
地方を訪問すると日本がモノづくりの国であることを改めて知る機会が多くあります。地方もいくつかの地域に分かれ、その地域毎に主な産業は異なったり、地勢や歴史に大きな結びつきがあることを教えられるのです。たとえば、先日訪問した長野もその一つでした。
長野県の産業は、かっての製糸王国と言われた製糸業から培われた技術や施設、そして労働力によってカメラ、時計、オルゴール等の精密機械工業が発達し、今やその精密加工技術を活かして、電子、情報、自動車部品等の分野への進出が活発と聞きました。
なかでも諏訪地域は精密機器の盛んな地域で、地勢的にも豊富な水と澄んだ空気は精密機械に適していて、「東洋のスイス」と呼ばれるのもわかる気がします。長野に限らず海外でも同様ですが、モノづくりが盛んな地方は工業だけでなく、商業や観光に加え文化も育ちます。日本には世界でトップシェアであったり、高度な加工技術を有する中小企業を擁して、特色のある地方が各地にあり非常に興味深いです。
政府が取り組む“地方創生”においても、課題である「地域の特性に即した課題の解決」に中小企業が大きな役割を担うのではないでしょうか。