頭を使って疲れた時、回復するためには何が必要か。東北大学加齢医学研究所教授の川島隆太さんは「チョコレートやあめ玉など甘いものを口にする人が多いかもしれないが、短期間で血糖値が乱高下するため、脳の働きにとっては逆効果になる」という――。

※本稿は、川島隆太『脳を休める!』(扶桑社新書)の一部を再編集したものです。

ドーナツとノートパソコン
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脳の疲れをいやすことができる食品

「食は人の天なり」というのは、『徒然草』を書いた吉田兼好の言葉です。

食べることは天のように大切なこと、心身の根源であるということでしょう。一時期人気を得たテレビ番組のように「○○を食べれば明日からあなたは健康」というわけにはいきませんが、日々口にするもので健康状態が変わってくるのも事実です。

脳の疲れを回復させる効果が科学的に証明されている食品もありますので、日々の食事の参考にしてみてください。

「頭を使う=糖分補給が必要」?

集中して文章を書いたり、難解なレポートを読んだり、複雑な計算をするなど、「頭を使った」というときに空腹感を覚えたり、甘いものが欲しくなりませんか? 仕事や勉強の合間についチョコレートやあめ玉を口にしてしまう人も多いと思います。

実際のところ、脳がエネルギーにできるのはブドウ糖なので、脳の活動のために糖分は欠かせません。「頭を使う=糖分補給が必要」というイメージを持っている方も少なくないかもしれないですね。しかし、ここには少し誤解があります。

頭をフル回転しているときも、ぼーっとしているときも糖の消費量はほとんど変わりません。頭を使ったから糖分を消費したというわけではないのです。ではなぜ、頭を使うと甘いものが欲しくなるのでしょうか。