寿司店なのに包丁がない
また、そこで盛り付けを行うだけにする(調理しないようにする)ためのオペレーション構築。バス内調理にならないように、あくまでも「盛り付け」行為である点を意識してオペレーションを組んでいます。
具体的には鮮魚をバス内で捌くのではなく、専用の加工所にてグラム指定で切り身になった状態の魚を仕入れています。バス内で包丁などの刃物も使わないし、酢飯も酢飯業者から都度仕入れして必要な量を必要な時に提供できるようなオペレーションです。
さらにSUSHI BUSのもう一つの売りである回転寿司レーン。これは国内シェアNo.1回転寿司コンベア機メーカーの北日本カコー株式会社と長期間にわたり検証を行ってきたことで、「走る車内でも寿司が飛ばない、落ちない」で寿司が回り続けるという世界で初めての移動するバスの中の回転寿司レーンを可能にしたのです。
実際に私が乗っている間に、突然バスが動き始めたり、ストップしたりする場面でも寿司の乗った皿は動くことはなく、飛ぶこともなく、回転寿司は最後までぐるぐるとまわり続けているのが印象的でした。
北日本カコー社とは独占契約を結び、またWILLER ACROSS社とは永年レンタル契約をすることで、同事業を継続的に運営し、かつ競合企業が参入しづらい状況を作っています。
SUSHI BUSSの寿司の味は…
実際にバスで寿司を食しました。寿司のネタは回転ずしのそれよりも大きく、美味しいお寿司でした。正直言って、エンタメ性の色が強いので寿司にはあまり期待していませんでしたが、どれもネタが良かったのが印象的でした。
ネタは豊洲市場の仲卸業者と提携し、指定のネタをグラム指定で仕入れています。商品力第一なので、寿司の品質にはこだわり、何十社の回転寿司や寿司屋の寿司を食べ、ネタとシャリのグラム数をはかって、それらよりも大きいものにしようと、特にマグロは通常の1.5倍の12グラムとサイズを決めたのだそうです。
商品原価を上げても質の高い商品を提供するという商品力重視の姿勢も、今後の大きな参入障壁になるように私には感じました。


