※なお、本稿は個人が特定されないよう、相談者のエピソードには変更や修正を加えている
婚活のためにマンションを買ったが…
結婚相談所のプロフィールには、学歴や身長、年収、資格などが記載される。「資産」の欄に載るのは、その人が持つ預貯金や不動産などだ。不動産などの資産を持つ人は、それを婚活の強みだと考えるかもしれない。だが、相手の暮らし方や希望によっては、せっかく手に入れた資産が結婚の足かせになることもある。
43歳で大学院卒、年収1000万円の男性が、私のもとへ婚活相談に来た。彼は安定した会社に勤めるスポーツマンタイプで、こう言った。
「僕、マンションを持っています」
私が場所を尋ねると、彼は千葉県内の町の名前を挙げた。私はその町になじみがなく、場所を調べた。その町は都心からかなり離れていた。
「結婚するなら家くらい持っていないと」
彼はそう考え、相談に来る前年にマンションを購入したのだという。彼は胸を張った。だが私は、マンションを持っていることが、そのまま結婚相手の安心材料になるとは限らないと伝えた。大切なのは、二人がその家で無理なく暮らせるかどうかだからだ。