外交カードの寿命がどんどん縮んでいく
理想的な役割分担は、先端技術、ドル金融、市場アクセス、政府調達、制裁、輸出管理といった巨大な力はアメリカが提供する一方で、日本がASEAN、インド、豪州、韓国、欧州などをつなぎ、鉱山、精製施設、備蓄、物流、保険、融資、長期購入契約という具体的な事業へ落とし込んでいくことだ。
欧州には巨大市場と規制を作る力、豪州には資源、韓国と台湾には高度な製造能力、ASEANとインドには資源と成長市場がある。これらを一つのネットワークとして接続できれば、中国が単独で握っているチョークポイントの価値は徐々に低下する。
もちろん、中国が30年以上かけて作り上げた精製・加工能力を代替するには長い時間と巨額の資金が必要だ。だからこそ、中国がレアアースを武器として使うたびに、パワー・アジアとパックス・シリカへの投資を増やし、参加国を広げ、その武器の効力を一段ずつ削ればよい。
中国はレアアースの武器化で今後も「勝利」するだろうが、そのたびに各国が中国依存を減らし、中国抜きでも成長できる供給網を太くできる。仕組みを作り、潜在能力を結集すれば、レアアースについても長期的には逆転できるのだ。
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