JR西によると、大阪環状線では14年3月から翌年3月にかけ、順次導入した。担当者は狙いをこう説明する。
「各駅や周辺地域の特性を生かしながら、線区全体のイメージアップを図ることで、大阪環状線を『行ってみたい』『乗ってみたい』線区とするとともに、地域と共に大阪の活性化を目指しました」
現在では「その駅・街らしさ」「大阪環状線らしさ」「大阪らしさ」を伝え、利用者が沿線地域とのつながりを感じるきっかけにもなっているという。
気になる今後だが、廃止や見直しの計画について、JR西は「現時点において、ございません」と回答した。
駅メロの共通化を進めるJR東と、地域資源として残すJR西。前出の小林さんは、両社の取り組みの違いには「社風の差」が表れているとみる。
「JR東は経費削減を優先する合理主義的な傾向が強くあります。一方で、JR西は都市部の鉄道に一定のコストをかけ、地域や利用者に愛着を持ってもらう仕組みづくりに力を入れています」
効率か、それとも街への愛着か。ホームに広がる音の風景は、大きな転換期を迎えている。
(AERA編集部・野村昌二)
当記事は「AERA DIGITAL」からの転載記事です。AERA DIGITALは『AERA』『週刊朝日』に掲載された話題を、分かりやすくまとめた記事をメインコンテンツにしています。元記事はこちら
検索時にプレジデントオンラインに関連する記事が表示されます


