線状降水帯、猛暑、土石流が命を奪った
近年、地球全体で異常気象といわれる事態が深刻化している。夏場の気温上昇や、水害の多発などにより世界全体で甚大な被害が起きている。
8月13日から14日にかけて、千葉県では線状降水帯が発生し、気象庁はレベル5の大雨特別警報とレベル5の土砂災害特別警報を初めて発出した(令和8年8月千葉豪雨)。それ以外の豪雨でも、地下排水システムの容量など社会インフラは十分に対応できなかった。東京では、10月2日まで37日連続で雨が降り、連続降水日数の観測史上最長を更新した。
今夏、欧州では猛暑によって命を落とす人が急増した。今年の夏だけで、欧州全体だと約2万5000人が亡くなったとの推計もある。8月、ネパールと中国の国境に近いヒマラヤの山岳地帯で、凄まじい土石流と洪水被害が起き、多くの人が命を失った。報道によると、これまで確認された死者は1400人以上、行方不明者は6000人超に上るという。
異常気象が「異常」でなくなる日が来る
地球全体で異常な気象が発生しているにもかかわらず、今のところ、私たちはしっかりと対応できていない。これは重大な問題である。
足元で起きている現象は気候変動と呼ばれるように、一過性の事象ではなく、今後も発生する可能性の高い世界全体のリスクだ。私たちは、今のうちからもっと真剣に異常気象の要因の解消に取り組み、災害を抑える方策を考える必要がある。AIの安全性確保と同様、これは人類の安全・安心にかかわる問題だ。
今年の欧州は、観測史上最も暑い夏だったといわれている。EUと英国の国土の50%が干ばつ状態に直面した。山火事による焼失面積は50万ヘクタール(東京ドーム約10万7000個分、8月5日時点)に及んだ。記録的といわれた前年同期の約38万ヘクタールを大きく上回った。

