そもそも、住宅ローンは長い期間で大きな額を借りる人が多いから、変動金利にするとリスクが大きくなるわけだが、返済期間が短くて借入金額も少なければ、変動金利でもあまりリスクは高くない。長い期間で大きな額を借りる人ほど、フラット35など安定感のある住宅ローンを選びたい。
フラット35と10年固定ローンの特徴を表にして比較してみた。フラット35は、銀行などの金融機関が窓口になり手続きをする。取扱金融機関によって金利や借りる際にかかる手数料体系が違うので、どの金融機関でフラット35を借りるかが選択のポイント。もちろん、10年固定ローンも各行によって金利、手数料はさまざま。より有利な条件で借りられるところを選ぼう。10年固定ローンは頭金ゼロでも借りられるところが増えているが、フラット35は、最低1割の頭金と諸費用(物件価格の5~10%)が必要だ。保証料や団体信用生命保険、繰り上げ返済手数料も違うので、十分検討しよう。
(構成=生島典子 図版作成=ライヴ・アート)