「人口1000万人あたり」のランキング

まず、人口1000万人当たりのランキングです。

【図表】2002~2022年6大会「人口1000万人あたり」のスコア
筆者作成。人口とGDPは、2024年の世界銀行データより

人口当たりで見ると、クロアチア(2位、FIFA11位)、ウルグアイ(3位、FIFA16位)、ポルトガル(8位、FIFA5位)など、日本よりはるかに人口の少ない国が上位に現れます。クロアチアは人口約390万人でスコア10、ウルグアイは約340万人でスコア8です。規模が小さくても、限られた人材を成果へ変える仕組みがあれば、世界で結果を残せることが分かります。

次に、名目GDP1000億ドル当たりのランキングです。

「GDP1000億ドルあたり」のランキング

GDP当たりでは、セネガル(1位、FIFA15位)、パラグアイ(2位、FIFA41位)など経済規模の小さな国が上位に入り、ここでもクロアチア(3位)とウルグアイ(4位)が高い位置につけています。

【図表】2002~2022年 6大会「GDP1000億ドルあたり」のスコア
筆者作成。人口とGDPは、2024年の世界銀行データより

では、これらの国は、なぜ限られた人口と経済力で世界と戦えるのでしょうか。

クロアチアは国内で有望な若手を発掘・育成し、欧州の強豪リーグでさらに成長させる仕組みを持っています。ウルグアイでは、子どもの頃から地域クラブで真剣勝負を重ねる文化が根づいています。パラグアイも、南米予選の厳しい競争の中で、組織的な守備と粘り強さを磨いてきました。

方法は異なりますが、共通するのは、人材を国内だけで探さず、育成を国内だけで完結させず、海外や国際舞台の競争環境も活用していることです。人口とGDPの両方で高い効率を示す背景には、限られた資源を成果に変える仕組みがあるのです。