Q大手トイレタリーメーカーで総務課長として働く山田君(35歳)。朝から晩まで仕事に追われているが、なぜか成果がともなわず、空回りしているタイプだ。しかし、残念なことに本人にはその自覚がない。一方、人事課長の吉村君(35歳)は、いつも定時に退社するのに仕事ができると評判だ。そんな悩める山田君に、総務・人事部長から、「もっと職場の生産性を上げる施策を考えるように」という課題が与えられた。」

山田君のように「頑張っているのに成果が出ない」とか、「自分の判断に自信が持てず、優柔不断」という人は、今すぐ「インバスケット・トレーニング」をやってみてください。これは架空の人物や役職になり切って、制限時間内に大量のビジネスの課題を片付けていくシミュレーションゲームです。これまでの経験や知識を総動員して問題を解いていくので、日頃の思考・行動パターンがはっきりと出ます。このため、一流企業の管理職昇進試験などでも使われているのです。ちなみにインバスケットとは、管理職の机の上の書類入れ(バスケット)の中にある未処理案件のことです。

インバスケット思考が身につくと、仕事の生産性が上がるのは間違いありません。仕事の優先順位がつけられるようになり、時間の余裕が生まれるだけでなく、論理的な判断や本質的な問題解決ができるようになるからです。